今回のお題は、「育てるように、履き続けるダックフィート」のオールソール交換です。
ご存知の通り、ダックフィートの底材は本クレープ、解りやすく言うと生ゴム。
実は、底材はサイズごとに本国から、取り寄せている純正のオリジナルパーツを使用しています。
たしかに、国内の修理用パーツとして、クレープソールはありますが、
びみょーに色が違っていたり、固さも違ってたり・・・
どうせ修理するなら、本物、純正がゼッタイいいですね。
なお、剥がす際は比較的、削ってしまえば、カンタンな作業ですが、
再接着の際がたいへん、汚れや油などキレイに除去。この作業しだいで、カンタンに剥がれてクレームとなる事も。
作業の合間に、どのくらいを目安に、交換なのか聞いたところ、
まあ、条件にも左右されるが、生ゴム自体が自然なモノなので、5、6年が目安なのでは。という事でした。
その際も、購入のショップで、確認してもらうとより確実です。
正しいお手入れで、10年は軽く付き合える、本格ハンドメイドシューズのダックフィートです。
BGM Why
‘オールソール’ タグのついている投稿
修理セミナーに参加 5
修理セミナーに参加 3
またまた、修理セミナーのお話。
今回のお題は、ボルガやラインなどに代表される、EVAゴムの底材のオールソール交換です。
そう、抜き型を使った、ビルケンの多くのモデルに採用されている、底材。
大きめの底材を貼り付けて、後から回りを削り落とし、仕上げるテクニックもありますが、
アッパーをキズつけることも考えると、使用しているフットベットの品番にあった底材を始めに仕上げる事がきれいに仕上げるテクニックです。
その際、重要になるのが、ずばり、精密な底材用の型・・・
今回の上級セミナーの特典、型をコピーさせてもらえる!
というか、お願いして休憩時間を使って、貴重な型を取らせていただいただけですけど。
しかし、こんなチャンスな中々無いので、修理の際の大事な道具となります。
アッパーとの接着の際も、処理剤、接着剤、乾燥時間など細かい指示が、
すべては、せっかく修理してもはがれては、大問題ということです。
接着後は、お馴染みのビルケン専用の木型を使って、圧着。
カンタンに仕上げているようで、実は複雑、ビルケンシュトックです。
ビルケンシュトックのハイスペックブランド、TATAMIをメインにビルケンシュトック全ブランドから、本国ドイツで学んできた独自の履きやすさ でセレクト。
職人による修理や調整、購入後も安心のサポート、フットウェアプロショップです。
BGM LOVE IS THE ANSWER
修理セミナーに参加 2
次の修理のお題は、シャノンが代表的なモデルとして、ウレタンソールのオールソール交換。
シャノンだけでなく、初期のユーコン、モンタナもこの構造のモデルです。
さて、はがすのは簡単ですが、
履いていて、剥がれてくるのはカンベンということで、接着前の作業に時間をかけて入念に・・・
接着が付きやすいように、表面を削ったり、
専用の薬品を使って、接着前の処理やら、けっこう、行程複雑です。
すべては、履いていて、剥がれないように。そのために。
接着前の乾燥は、今回半日以上、
条件にもよりますが、これくらい乾かさないと、接着力が強くならないという事で。
接着後も専用木型、プレス機を使って、さらに圧着です。
正しい修理法を知る事で、靴の構造や弱点も良くわかります。カタログには載っていない、本当のビルケンシュトックを伝えられるとうれしいかな。
まあ、プロショップとしては、知っていてあたりまえ。出来て当たり前のことですけど・・・
修理法や接着剤、機材も常に進化。ということで、つねに学ぶ事は大事ですね。
BGM the riddle