今回の上級修理セミナーに参加して、とんでもない物を見つけました。
TATAMIのレザーソールモデルの交換用底材。
そう、ブルックリンなどの一部に使われていた、あのレザーの底材です。
販売終了からかなりの期間も立つので、今では修理不可能といわれていた物です。
今回、偶然に倉庫内から少量ですが、見つかったということです。
レザーソールということで、履き馴染んで、愛用者も多いモデル、一般的なビルケンとはまた違った、高級感あるおとな仕様。
そろそろ、修理かなと思っている方は早めの問い合わせが、ゼッタイかと・・・
なお、見つかった底材が少量な上、サイズもまちまちということで、修理前に事前の状態確認やサイズ確認など、細かな作業があるので、まずは販売店に連絡をお願いしますということです。
状態によっては、サイズが無い場合はワンサイズ上を加工して、取り付けも可能
さすがに、私にも分けてもらえませんでした。ということで、修理不可といわれていたモデルも本社工房だと、何とかなる事もあるようですね。
ビルケンシュトックのハイスペックブランド、TATAMIをメインにビルケンシュトック全ブランドから、本国ドイツで学んできた独自の履きやすさ でセレクト。
職人による修理や調整、購入後も安心のサポート、フットウェアプロショップです。
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またまた、修理セミナーのお話。
今回のお題は、ボルガやラインなどに代表される、EVAゴムの底材のオールソール交換です。
そう、抜き型を使った、ビルケンの多くのモデルに採用されている、底材。
大きめの底材を貼り付けて、後から回りを削り落とし、仕上げるテクニックもありますが、
アッパーをキズつけることも考えると、使用しているフットベットの品番にあった底材を始めに仕上げる事がきれいに仕上げるテクニックです。
その際、重要になるのが、ずばり、精密な底材用の型・・・
今回の上級セミナーの特典、型をコピーさせてもらえる!
というか、お願いして休憩時間を使って、貴重な型を取らせていただいただけですけど。
しかし、こんなチャンスな中々無いので、修理の際の大事な道具となります。
アッパーとの接着の際も、処理剤、接着剤、乾燥時間など細かい指示が、
すべては、せっかく修理してもはがれては、大問題ということです。
接着後は、お馴染みのビルケン専用の木型を使って、圧着。
カンタンに仕上げているようで、実は複雑、ビルケンシュトックです。
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次の修理のお題は、シャノンが代表的なモデルとして、ウレタンソールのオールソール交換。
シャノンだけでなく、初期のユーコン、モンタナもこの構造のモデルです。
さて、はがすのは簡単ですが、
履いていて、剥がれてくるのはカンベンということで、接着前の作業に時間をかけて入念に・・・
接着が付きやすいように、表面を削ったり、
専用の薬品を使って、接着前の処理やら、けっこう、行程複雑です。
すべては、履いていて、剥がれないように。そのために。
接着前の乾燥は、今回半日以上、
条件にもよりますが、これくらい乾かさないと、接着力が強くならないという事で。
接着後も専用木型、プレス機を使って、さらに圧着です。
正しい修理法を知る事で、靴の構造や弱点も良くわかります。カタログには載っていない、本当のビルケンシュトックを伝えられるとうれしいかな。
まあ、プロショップとしては、知っていてあたりまえ。出来て当たり前のことですけど・・・
修理法や接着剤、機材も常に進化。ということで、つねに学ぶ事は大事ですね。
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